2005年05月22日

夫の家事はゴミ出し・食後片付け…分担意識で男女差

 民間企業に勤める20〜50歳代の既婚女性が依然として、家事と育児のほとんどを担う一方、男性がする頻度の高いのは「ゴミ出し」と「食事の後かたづけ」であることが、連合の調査研究機関・連合総研の調査でわかった。

 連合総研は、「男女の家事・育児分担を進めるには、労働時間短縮が必要」と指摘している。

 家事と育児に関する質問は、連合が毎年2回行っている「勤労者の仕事と暮らし」アンケートの中に、今回初めて盛り込まれ、首都圏と関西の民間企業に勤める会社員やパート・アルバイトなどの20〜50歳代の男女768人が回答した。

 7項目の家事や育児のうち、「食事を作る」「後かたづけ」では、既婚女性の8割以上が「ほとんど毎回、行う」と答え、「乳幼児の食事の世話」については、乳幼児を抱える既婚女性の8割以上が「ほとんど毎回、行う」と回答。家事や育児をしている割合は、他のすべての項目で、女性が男性を大きく上回った。

 こうした実情に対し、女性の29・9%が「自分の分担を減らしたい」と考えているのに、男性は16・3%しか「分担を増やしたい」とは考えていなかった。さらに、女性の34・5%が「家族で共同分担する形を強めたい」という気持ちを持っているのに、同様に考えている男性は18・8%に過ぎなかった。共同分担したいと思っている人は、40代女性が43・1%と最も多く、30代男性が13・6%と最も少なかった。

 一方、男性が週3〜4回以上行っていると答えた家事は、「ゴミ出し」(22・5%)、「食事の後かたづけ」(21・8%)の順で多かった。行っていないのは「食事を作る」(66・6%)、「部屋の掃除」(51・2%)の順だった。

 また、「乳幼児の着替え」や「乳幼児の食事の世話」を週3〜4回以上行う男性は、会社での一週間の実労働時間が50時間未満だと40%を超えており、50時間以上の男性の倍以上の割合。「食事の後かたづけ」「風呂の掃除」「ゴミ出し」をしている男性も、50時間未満の方が多かった。
Posted by Naoko at 11:43 | EDIT | コメント (0) | トラックバック (0)| 気になるニュース
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?