2003年12月17日

【医療】救命可能だった妊婦死4倍 常勤産科医1人の病院


 妊娠、出産中に亡くなった妊産婦のうち、適切に処置すれば救命が可能だったと考えられた症例は、常勤の産科医が1人だけの病院では、産科医が複数いる病院の約4倍に上ることが厚生労働省研究班(班長・中林正雄愛育病院長)の調査で分かった。東京都内で開催されたシンポジウムで17日、発表した。
 研究班はこの結果から妊婦向けの「良い産院の10カ条」を提言、出産の医療システム見直しが必要だとしている。
 1991年から2年間、病院や診療所で死亡した妊産婦230症例のうち、輸血や投薬など適切な処置をしていれば救命可能と考えられた62例を分析。常勤の産科医が1人の中小病院は、それより大きな病院の約4倍救命可能例があったことが分かった。
 提言では、(1)医師、出産数などの情報を公開(2)複数の産科医がいるか、高次医療施設との連携(3)帝王切開、輸血が速やか−−などを良い産院の目安とした。

Posted by Naoko at 00:00 | EDIT | コメント (0) | 気になるニュース
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