2003年12月27日

【医療】風疹未接種600万人 「谷間世代」深刻な問題に


 風疹(ふうしん)の予防接種の対象年齢を引き下げた1994年の制度改正で接種対象から漏れた「谷間世代」の女性が結婚適齢期を迎え、深刻な問題になってきた。この世代は約1200万人。接種費用を公費負担する国の経過措置が終了したが、半数が未接種とされる。妊娠初期にかかると赤ちゃんに障害が出る恐れがあり、専門家は「憂慮すべき状況」と警告。国は啓発に向け新たな方策を迫られている。
 厚生労働省によると、9月末に終了した経過措置による接種者数は、2002年度末までの累計で約490万人。これとは別に、約100万人が89−93年に使われたMMR(はしか、おたふくかぜ、風疹)ワクチンの接種を受けている。
 今年4−9月分の接種者数は未集計だが、厚労省はなお600万人前後が未接種とみる。
 風疹は周期的に大流行を繰り返してきた。最近は抑えられているが、日本産婦人科医会常務理事の平原史樹横浜市立大教授は「谷間世代が今後流行を引き起こす恐れがある」と指摘する。

Posted by Naoko at 00:00 | EDIT | コメント (0) | 気になるニュース
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