【注意】熱冷まし用冷却シートで4か月児が窒息事故
発熱時に額などに張って使用する「熱冷まし用ジェル状冷却シート」で、生後4か月の男児が窒息事故を起こしていたことが、29日わかった。
調査をした国民生活センター(東京)は、消費者に注意を呼びかけるとともに、各メーカーに注意書きの表示など対策を要望した。
このシートは、額などに張り付けると、中に含まれた水分が熱を吸収、発散させて、体温を下げる効果がある。
同センターによると、北海道内で4月下旬、発熱した男児の額に母親が「子供用」と表記された約5センチ×約10センチのシートをはったところ、目を離したすきにシートがずれて口と鼻をふさぎ、窒息状態となった。低酸素などによる脳障害があり、今後も重い障害が残る可能性が高いという。
事故商品を含め、「子供用」や「ベビー用」と表示された12銘柄について、同センターがテストしたところ、粘着力やシートの大きさにほとんど差はなく、「どの商品でも、同様の事故が起こる可能性を否定できない」と判断。メーカーに対し、事故防止策の徹底や、「口と鼻に張り付くと窒息する可能性がある」といった注意表示をつけることなどを要望した。
10年前からシートを販売しているあるメーカーは、「これまでこうした事故の報告は1件もなかったが、注意書きに盛り込むなど早急に対応したい」と話している。
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