たまご日記

　カタログ通信販売のフェリシモ（神戸市）は二十日から、携帯電話のメールを使って、手軽に出産までの記録を残すサービスを始める。同社のホームページで出産予定日を登録すれば、毎日、近況などを質問するメールを配信される。返信メールを蓄積し、出産後に製本できる仕組み。ビジネスモデル特許も出願中だ。

　サービスは「ハッピーＥメールダイアリー　マタニティーカウントダウン」。妊娠期間中の感動や発見の記録は大きな財産になる。メールに返信するだけの気軽なスタイルで、利用者の負担感を軽くした。出産を経験した社員らを中心にプランを練り、二年前から温めてきた。

　配信メールでは「おなかに手を当ててみて、どんな感じ？」などと、キャラクターが気軽に問いかけ。携帯電話で六十四文字、パソコンの専用ホームページでは二百文字以内で返信する。

　登録、利用は無料。製本は有料となり、携帯電話からの短文返信のみの場合が五千円、パソコンからの長文返信を含むと九千八百円。いずれも両親らに配れるよう四冊セット。

　開発チームの酒井美代子さん（３７）は「妊娠期間はあっという間に過ぎる。心と体の変化を記録し、子供の成長後も感動を伝えてほしい」と話している。