2005年02月07日

【開発】葉酸3倍の鶏卵開発 貧血予防に効果


 機能性食材開発のファーマフーズ(京都市、金武祚社長)は普段の食生活では不足しがちな栄養素「葉酸」を多く含む鶏卵を開発、今春から販売する。貧血予防に効果がある葉酸は妊娠初期に必要な栄養素としても知られており、同社は「大切な栄養素を食事のなかで摂取することが必要」と話している。
 販売する鶏卵は、ニワトリに葉酸を多く含んだトウモロコシ飼料を与えて生産する。一般的な鶏卵は一個当たり二十三マイクログラムの葉酸を含有しているが、四週間にわたってニワトリに葉酸入り飼料を与えることで、ほぼ三倍の七十マイクログラムまで増加することが可能になった。
 葉酸が不足すると、貧血、口内炎、食欲不振、下痢などの症状が表れ、顔色が悪くなることが多い。また、葉酸不足が胎児の脊椎(せきつい)成長や神経障害に影響を与えることから、厚生労働省は妊娠の可能性のある女性に一日四百マイクログラムの摂取を促している。米食品医薬品局がシリアルなど穀物製品への葉酸量の強化を打ち出すなど、各国での対策も始まっているという。
 葉酸はレバーやホウレンソウ、アスパラガスなどに多く含まれているが、平成十四年の国民栄養調査によると二十歳代女性の葉酸摂取量は四百マイクログラムを大きく下回る二百五十八マイクログラム。同社は「女性にやさしい卵」として販売を予定しており、当初は一日千八百個を生産する方針だ。

Posted by Naoko at 00:00 | EDIT | コメント (0) | 気になるニュース
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